お知らせ

第5回『K³茶論』が開催されました。

2009.07.31【K3茶論一般 大学生 高校生 教職員

 7月30日(木)午後5時30分より、高等教育コンソーシアム信州加盟各大学の遠隔講義システム講義室において、第5回『K3茶論』が開催されました。
 今回は、清泉女学院大学人間学部教授芝山豊先生に「モンゴル現代文学手稿のデジタル化による保存と復元の可能性について」をテーマにお話いただきました。

清泉女学院大学 人間学部教授 芝山豊先生
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 1987年、芝山先生があるモンゴル人文学者を訪ねた折、D.ナツァグドルジ(1906-37)の小説「黒い岩」の、謎の塗り潰し部分について解明を依頼されました。

 モンゴルの民主化や、技術革新などを経て、依頼から20年近い歳月が過ぎた2006年に、ようやく紫外線、赤外線、可視光で反射と透過によるスキャンデータを取得、その後、コンピュータ解析と目視による判別作業を行うことができました。
 塗り潰し部分の完全な復元はできなかったものの、その後の会議で手稿保護の重要性と「黒い岩」手稿に関する論争の解決可能性を示し、そのほかにも評価の変更が求められるべき作品があることが明らかになりました。


配信大学(清泉女学院大学)での参加者の様子

  さらに、近現代の紙資料は時間に耐える素材
 特性を持たず、またその重要性に関する共通理
 解が十分に形成されず、廃棄、汚損、消滅の恐
 れが高く、世界的なデジタル化事業について
 も、現代文学の手稿には及んでいないと述べら
 れました。
 
  特に乾燥地域であるモンゴルでは、現代文学
 の手稿や資料のデジタル化での保存が急務で
 あり、さらに、デジタル化は、手稿に対する一部
 研究者の特権解消にも大きな意義を持つことか
 ら、先達の手稿保存への熱い思いとそれを語り
 つぐ責任をお話いただきました。

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受信大学の一つ、信州大学の様子
 
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 今後、絶え間ないICTの技術革新がこの事業への支えとなることは間違いないことであり、『K3茶論』のような学域横断的な意見交換の場で、新たな手稿復元の方法、データ分析方法、WEB上での公開方法などについて、貴重な助言があることを大いに期待していることを述べられました。

 
 次回の『K3茶論』は、9月10日(木)です。大学教職員、学生に関わらず、多くの方々のご参加をお待ちしています!

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