
佐久大学

佐久大学は、長野県および県内医療機関等の要請に応え、看護学部看護学科を2008(平成20)年に、翌年には別科助産専攻を開設しました。そして2012(平成24)年には大学院看護学研究科看護学専攻(修士課程)を開設し、2022(令和4)年からは科学的視座を備えた助産学専攻科となっております。また、看護師としてのさらなる専門的な学びを求める人へ、2018(平成30)年からは在宅・施設などで医師と協力し特定行為が実践できるナースプラクティショナー(診療看護師)コースと修士論文コースの大学院教育を提供しています。
2021(令和3)年には、医療だけでなく生活環境と福祉を創造できる人間福祉学部を開設し、2025年3月に初めての卒業生を福祉事業所のみならず一般企業へも送り出し、今後の幅広い活躍が期待されています。さらに、人間福祉学部では、社会福祉士と精神保健福祉士の資格取得に加えて、子ども・家庭の福祉に関心の高い学生に向けて、在学中に保育士の国家試験に挑戦できるような支援も始めました。
多様な利用者への保健・医療・福祉を学ぶための教育環境を整備しており、これからも人の健康と生活を支え守ることを基軸にしながら、「地域に根ざし地域へ寄与できる大学」として発展していきます。
学長挨拶

本学では建学の精神にあるように、真理を探究し、その人を理解しようと努力できる徳と愛がある人として、共生社会の構築に貢献できる人材の育成を目指します。そのために、日ごろから、「自ら学び、自ら考える力」を育て、専門職として「生涯学び続ける」ことを大切にしながら、丁寧で手厚い個別的なかかわりを重視しております。特に、健康長寿・地域医療の先進地である“佐久”で学ぶという利点を生かして、充実した病院、市町村保健センター、訪問看護ステーション、福祉施設等で「利用者さまと臨地から学ぶ」ことを大切にしています。
また、本学は地域との連携にも積極的に取り組んでいます。足から始める健康づくりに関するプロジェクト研究、認知症カフェの開催や相談、地域生活者交流実習やCBL(Community-Based Learning)実習などの教育課程の配置を行い、国際的な活動として、今後我が国と同じように少子高齢化への対応が喫緊の課題であるアジア諸国との高齢者ケア教育や認知症ケアに関する学びの共有、母子保健活動の支援なども推進しています。このような佐久大学の教育・研究・社会貢献活動は、学生の広い視野を育て、バランスのとれた人となることを可能にし、地域づくり、生活しやすい環境整備やケアの質を高めるための新しい人材として、国内外に羽ばたいてくれるものと期待しています。
そして、この高等教育コンソーシアム信州に加盟する大学の連携・協力によって、本学学生はもとより、長野県内の大学生たちが、より多くの教育機会に恵まれ、連携した幅広い教育を受けられることを願っています。
TEL.0267-68-6680(代表) https://www.saku.ac.jp/