各大学所在地

公立諏訪東京理科大学

諏訪東京理科大学

本学は長野県と諏訪地域の自治体および産業界からの要請と協力を受け、2002年4月に学校法人東京理科大学が公私協力方式で設置した大学ですが、教育と研究をより一層発展させさらに地域に貢献していくために、2018年4月、諏訪地域6市町村(岡谷市、諏訪市、茅野市、下諏訪町、富士見町、原村)を設置母体とする公立大学に移行しました。公立化後も東京理科大学とは、姉妹校として教育・研究面での連携を継続しています。
工学系に特化した1学部2学科構成で、「ものづくり」「情報応用技術」を柱とした高度な専門知識とマネジメントの素養を持ち合わせた“これからの時代に求められる技術者”を育成します。

学長挨拶

学長 濱田 州博

持続可能な社会の担い手や創り手となるための資質・能力の醸成を
公立大学法人として2018年に再出発した公立諏訪東京理科大学は、起源とする短期大学、私立大学時代を含めて30年以上の歴史を有しています。その間、理工学を基盤とした教育研究を推進するとともに、工学と経営学の融合教育を行い、地域社会に対して人材輩出や共同研究等で寄与することを目指してきました。
文部科学省中央教育審議会により取りまとめられた「我が国の『知の総和』向上の未来像~高等教育システムの再構築~」と題する答申(2025年2月)では、大学をはじめとする高等教育機関の役割と目指す未来像を明確に示し、未来像を実現するために必要な資質・能力としては、生成AI等の技術革新が進む社会においてAIに代替されるのではなく、AIをはじめとしたデジタル等の最先端の技術も使いこなし、持続可能な社会の担い手や創り手として真に人が果たすべきことを果たせる力と考えています。本学では、そのような力が充分身につくように、たゆまぬ改善を続けていきたいと考えています。
学部教育では、基盤教育及び地域からの学びを通じて、専門分野以外の幅広い素養とコミュニケーション力、自ら問題を発見し解決する力の養成、特に、いわゆるSTEAM人材の養成に力を注いでいます。STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の5つの単語の頭文字を組み合わせた教育概念で、横断的な学びにより課題の発見・解決や社会的な価値の創造に結び付けていく資質・能力を育成する教育です。STEMにより得られる先端的な技術力だけでなく、Aにより得られる社会に求められる知識、特に、マネジメントの素養を身に付けてほしいと思っています。
また、2025年度からはコース・カリキュラムを進化させました。学生が卒業後に自らの資質を向上させ、社会的・職業的自立のために必要な能力を養うことができるように、インターンシップを含む実践的かつ体系的なプログラムとなっています。自分自身で未来像を思い描き、バックキャストしてどのような能力が必要かを考え、大学が提供する支援の仕組みや様々な機会を活用して自分自身を磨いていってほしいと願っています。
我々を取り巻く環境は常に変化しています。その変化に振り回されるのではなく、多角的な視点やぶれない柔軟性を持って変化に対応することが必要です。そのためには、学生時代に学び続ける習慣を身に付け、社会に出てからも資質・能力を更新し続けることが求められます。未来像を実現するための資質・能力が身につく学生生活を過ごし、持続可能な社会の担い手や創り手として羽ばたくことを期待しております。

〒391-0292 長野県茅野市豊平5000-1
TEL.0266-73-1201(代表) https://www.sus.ac.jp/